消化器系-人間の身体各部位の概略説明-4

消化器系 資料
消化器系

口から入った食物は、だんだん少しずつ分解・消化されて、栄養素や水分などは体内に吸収され、不要なものは体外に排出されます。 いろいろな臓器や分泌物が関連して、物質代謝(新陳代謝)の一環を担っています。

食道(しょくどう)

口で咀嚼(そしゃく・噛み砕く)された食べ物を、蠕動運動(ぜんどううんどう・波のような動き)により、胃まで運ぶ管状の臓器。

胃(い)

横隔膜の下にある。入り口は食道からつながり、出口は十二指腸につながっている。 強酸性の胃液を1日に1~2リットルくらい分泌し、食物を溶かして粥状(かゆじょう)にすると共に、口などから入った菌の殺菌をする。 胃壁は粘膜や粘液で守られている。 ストレス・自律神経やホルモンバランス・ヘリコパクターピロリ(ピロリ菌)などにより、胃液と粘液のバランスが崩れると、胃潰瘍(いかいよう)などの原因になる場合もある。

十二指腸(じゅうにしちょう)

胃に続く小腸の最初の部分。人間では約30cm。人の手の指を12本並べたくらい長さということから、この名前がある。 ほぼ中央部に総胆管(そうたんかん 肝管胆嚢管〔たんのうかん〕が合流した管)と膵管(すいかん)が一緒に開口しており、胆汁(たんじゅう)や膵液(すいえき)が分泌される。

小腸(しょうちょう)

消化・吸収の最重要部。栄養素の大部分水分の約80%吸収される。 腸のうち胃の出口から盲腸の前までの消化管で、十二指腸空腸(くうちょう)・回腸(かいちょう)に分けられる。 小腸内の粘膜面は絨毛(じゅうもう)で覆われている。 絨毛は柔突起(じゅうとっき)ともいい、細かい突起状になっていることにより表面積を増大し、絨毛(じゅうもう)の毛細血管から栄養素が効果的に吸収される。 吸収された栄養素は門脈血管を経て肝臓に運ばれる。

回盲弁(かいもうべん)

小腸の終末部分である回腸(かいちょう)の末端が、盲腸(もうちょう 大腸の始まりの部分で右下腹部にある)につながる部分にある弁。 小腸からの内容物の調節や、大腸から小腸への内容物の逆流を防ぐ。

虫垂(ちゅうすい)

盲腸の先端が退化して細くなったもの。多数のリンパ小節を含むのでリンパ系器官に含められる

下記の「リンパ系について」や「循環器系の概略説明」も参照してください。

リンパ系について
リンパ系(Lymphatic System)は、リンパ液 ・ リンパ管 ・ リンパ節 ・ リンパ球 などと、それらの働きの 総称です。 リンパ液(リンパ Lymph) リンパ液はリンパ(Lymph)とも呼ばれ、細胞間を流れる 間質リンパ (細胞間質液 ・ 組織間液) と、間質リンパが 毛細リンパ...
循環器系-人間の身体各部位の概略説明-5
循環器系は、血液・血球やリンパ液・リンパ球などを体内で循環し、栄養素・酸素・二酸化炭素・免疫物質などを各細胞に送り各細胞から運び去る働きをする器官の総称。 血管系と心臓(しんぞう) 心臓は血液循環の原動力。収縮と拡張を交互に繰り返し、静脈から戻ってくる血液を動脈に押し出し、全身に血液を送るポンプ...

大腸(だいちょう)

盲腸結腸(けっちょう)、直腸(ちょくちょう)に分けられる。 結腸はさらに上行結腸(じょうこうけっちょう)、横行結腸(おうこうけっちょう)、下行結腸(かこうけっちょう)、S状結腸に分けられる。 大腸では水分を吸収して便を形成し排泄する。 急性の下痢(げり)は、体内の毒物を体外に排泄しようとする防衛反応で、水分の吸収がされないまま内容物が通過する。 ストレスや自律神経のバランスの乱れから下痢になる場合もある。 便秘(べんぴ)は、便意の我慢、排便時の力みすぎ、毎日排便しないと満足しないという意識が強すぎる、不規則な食事(とくに朝食抜き)、食物繊維の摂取が少ない、咀嚼(そしゃく 口の中での噛み砕き)が不十分、水分の摂取不足、筋力(とくに腹筋力)の低下やストレスなどによる大腸の蠕動(ぜんどう)の不足などが原因となることもある。

直腸(ちょくちょう) と 肛門(こうもん)

大腸の終末部分であるS状結腸の末端にあり、下端は肛門に通じて、体外に開く。 大腸から送られてきた内容物を大便として溜めておく役割をする。大便が溜まると便意が起こり肛門から排便される。

肝臓(かんぞう)

体重の約1/50の重さがある。 肝臓の血管系には、胃・小腸・大腸・胆嚢(たんのう)・膵臓(すいぞう)・脾臓(ひぞう)からの静脈である門脈(もんみゃく 消化・吸収された栄養などを運ぶ)と酸素を運ぶ肝動脈がある。

肝臓の主な働き

(1)胆汁(たんじゅう)の生成 (2)ブドウ糖やアミノ酸などの栄養素の貯蔵と加工 (3)解毒作用 (4)生体防御作用 (5)血液凝固作用物質の生産 (6)造血作用や血液量の調節 肝臓には上記(1)~(6)などの働きがある。

胆嚢(たんのう)

肝臓と十二指腸の間にあるナスのような形の臓器。 肝臓で作られた胆汁(たんじゅう)をためて約8倍に濃縮する。 食後2~3時間たって胃で消化された食物が十二指腸に入ってきたとき、十二指腸に胆汁を外分泌する。 胆汁に含まれる胆汁酸は脂肪を乳化(消化しやすいように溶かす)する働きがある。 乳化した脂肪は小腸でグリセリンと脂肪酸とに分解されて吸収される。

膵臓(すいぞう)

膵臓はアミロプシンなど多くの消化酵素を含む膵液(すいえき)を十二指腸に外分泌する働きがある。 膵液はアルカリ性で胃で酸性になった消化物を中和すると同時に消化液として働く。 また、膵臓には内分泌系としても働く。 膵臓の組織中に島状に散在する内分泌腺組織であるランゲルハンス島(らんげるはんすとう)からインスリングルカゴンなどのホルモンが内分泌され、血液中のブドウ糖量(血糖値)の調節をする。 インスリンが不足し血糖値が増えると糖尿病などに関係する場合がある。

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