鬼-散文-2017NewYearCard

2017年1月1日散文

2017(平成29)年賀状

Fly away
Let’s fly away

鬼(散文)

中司和正 作

鬼と一緒に暮らしている。こいつ、角が生えていたり、赤や青色をしているわけではない。見掛けは人間と変わらないのだが、自ら鬼であると公言して、はばからないのだ。

鬼というより疫病神といった方がいい。なにしろ鬼と名乗りを上げる割には、グズでドジで不器用で役立たずで臆病で頑固で物わかりが悪くて要領も悪くて・・・まったく世話が焼ける奴なのだ。

おまけに、ひねくれ者ときている。よくまあここまで何とかやってこれたものだ。

「よく、それだけ悪口を並べたもんだな」
「悪口じゃない。事実だ」

「おまえと俺って似たものどうしのような気もするぞ」
「なにいってんだ。俺が鬼なら、もっと鬼らしくしてるよ」
「違うんだなあ・・・鬼らしくしないのが本当の鬼なんだ」

「それならいっそのこと鬼なんかやめて、人間になっちゃえば」
「いや一生、鬼の人生をつらぬき通すのだ」
「鬼の人生って言い方、おかしくないか?」
「そんなことない。この言い方がハヤリなんだ」

そう確かに、心強い味方となることもあるんだ。なんというか、こいつはどんな時でも、ここにいるんだ。

こんどこそはもう駄目だろうというときでも、やっぱりここにいる。意外とタフだ。足手まといで頼りなくても、いつでも、ここにいてくれる。

「そうだ。やっと分かったか」
「たまには、おだててやらないとな」

「ふーーっ」
「なんだ、急にため息なんかついて」
「いや、鬼の人生も楽じゃないなーと思ってな」
「ほう?」

「鬼ってのはさ」
「ほう」

「おまえ、まじめに聞いてるよな」
「鬼の人生の話だろ」
「そう。だから鬼ってのはな」
「うん」

「よーーく考えて。それで逆なことやるんだよ」
「なんだそれ。そういうことばかりいうからさ・・・」

「分かったよ。解説してやるよ」
「してくれよ」

「だからさ、鬼は鬼らしくしてちゃダメなんだ」
「いつもいってるな」

「そうだけどさ。いまに分かるよ・・・」
「なにがさ」

「死ぬ一秒前に分かるんじゃないのかな」
「死ぬ一秒前? 何が?」

「だからさ。それも・・・死ぬ一秒前に分かるってことさ」
「そうか・・・やっぱりおまえ鬼だな・・・天の邪鬼」
「そういうおまえもな」

鬼-2(散文)

鬼がいるのです

何かをやろうとすると
ひょっと出てきて邪魔をする

無理にやろうとすると
他も鬼に変わる
どんどん鬼が増えていく

急に出てきて
今までやったことを台無しにする

悪魔退散
と叫んだところで
神様たすけて
と祈ったところで
鬼は鬼なんです

いつか君と
握手できるときが
くるのだろうか

その日を楽しみに
いやまて
その日は最期の日かも

どっちにしても
今日も やっぱり
気が合わない
日々は続くなー


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