おにぎり-散文-梅雨-RainySeason-2017

2017年6月29日散文

rainy-season-2017-0629-thu

梅雨(つゆ)はいつでも湿気(しっけ)てます。2017(平成29)年の今年も湿気てます。

ここ静岡県の富士市では、今年はいまのところ、雨があまり降らず生暑いです。

梅雨は、英語では rainy season 東アジア地域の雨季です。雨季って言葉だと何か熱帯地方みたいで、旅行気分になります。

おにぎり(散文)

中司和正 作

ぽっかり口をあけた空
うす雲かかった飛行機を飲み込んで
星すら見えなくても

海を渡る風に乗って いく度も生きなおす セミ
しがみついた抜け殻からも こぼれていく
魔法があるのです

地下道の声

カラーセラピストの先生が言ってました
「フラワーレメディは犬のアトピーにも効くんですよ」
「え、犬にもアトピーがあるんですか?」

「そう。でも犬との信頼関係も大事かもね」
「ああ、ムツゴロウさんみたいな感じ」

電車の香り

どしゃぶりの中でカミナリを見ていた
枯れても枯れても夢の水脈は無尽蔵
一つ一つが案内状だったんだ

繰り返しつながって
幻想を育みながら解けてつながって
追い求めて求め続けて死にそうでも

奇跡が起こるんです

アスファルトの波

終わりがない重荷をしょって歩いてたら
命自身が身をもって教えてくれた
忘れてた おにぎりが こんなにおいしいよ

闇にもがき 闇に目をこらし
闇に目が慣れれば 闇の秘密は
わりと そっと かすかな響きと共に

背中から
また一つおにぎりが

いろんな生い立ちを持つ
おにぎりを手にとって